紫真殿 教学寺納骨堂

教学寺は紫雲山と号し、浄土真宗本願寺派を宗旨とする寺院である。
計画は、既存の第1納骨堂の隣地に、第2納骨堂及び庫裡を建築するものであり、1階にそれぞれの入口、納骨堂におけるホール、法要室を設け、3・4階が納骨堂である。
外観は、旧来の納骨堂のイメージではなく、箱型で極めてシンプルな形態として、なお納骨堂としての存在感を持つことが求められた。
正面に深い庇を設け、両袖をコンクリート打ち放しの壁、リン酸塩皮膜処理を施したスチールの梁と列柱によって構成し、礼拝の場への非日常の入口であると同時に、桧の板壁等 人を優しく迎える構えとなるよう意図した。
内部は、道路よりホール、納骨壇へと至る空間の流れが、人を外の世界より、故人を偲ぶ場へと次第に導くものであるよう注力した。
納骨堂は、列柱状の通路の西正面に須弥壇を設け、故人の遺骨を納める空間として、格調高く真の安らぎの場所となるように願った。

RC4階建ての建築内の1階一部、及び2階に設けた住宅である。道路に面した本館のエントランスに対して、玄関を道路奥とする等、外部に対して控えた存在であるよう望まれた。
2階は、階段吹抜けを回廊状に各室が囲む形式とし、外部に面した家事室から、吹抜けを介して、回廊及び1階玄関ホールに光を満たしている。
高天井とした南側ダイニング、キッチン等、外観の外部に対して閉じた印象とは異なり、明るく開放的な住まいとなっている。