OK邸改装 改装前写真
事務所、共同住宅の複合ビル4階住宅部の改装である。
クライアントは、全体的に整理されまとまった空間、ゆったりとしたソファーのおけるリビング、落ち着いた食事の出来るダイニングであること等への改装を望まれた。
リビングとダイニング・キッチンの位置を入れ替えるなど、全体に亘る大幅なプランの変更を行い、リビングにおいてはバルコニーとの壁を一部撤去し、一体に繋がるよう図った。
壁を漆喰塗、天井をヒノキ羽目板貼りとし、空調形式は、全室をラジエーター型の放射冷暖房を採用して(ダイニングとリビングの間仕切等)年間を通じて自然素材による快適な温熱環境となっている。
-現代の町屋とは-
箱崎は、近世、唐津街道の宿場町として筥崎宮を中心に栄えた地域である。
敷地は、新旧の、マンション、住宅、店舗が混在する「大学通り」から僅かに入った通りに面する。道向かいは昔ながらに道端まで商品を並べる食材屋、隣は古いビルを改装したデイケア施設。老人が語り合う1階は道にオープンとなり、通りが未だ生活空間として機能している。
外観は、点在する古い町屋・界隈の意匠・スケールと合わせ、馴染むよう努めた。
車庫を、シャッターで暗く閉じてしまうのではなく、通りに開かれた明るいオープンスペースとして捉え、また玄関より和室前を「通り土間」のように扱うことで、和室・土間・車庫・通りを繋がりある空間として、暮らしの様々なシーンに活かせるよう考えた。
内部は、限られた敷地であるが、落ち着き、安心感を保ちつつ、環境と緩やかに繋がることで、閉塞感のない住まいとなるよう図った。2階主室は、柱・梁を表した大屋根の懐を内部に生かし、南北に風が抜ける、豊かな広がりのある空間となっている。