Works-House に「K邸」を追加しました。

「第10回佐賀の木・家、リニューアル、まちづくり賞」において「伊万里の家」が「佐賀の木・家 知事賞」を受賞しました。

発売中のI’m home.139号に弊社が設計しました「Y Residence(平尾の家)」、「T Residence(志摩船越の家)」が掲載されています。

敷地は久留米市中心部よりやや南西の住宅地。道路に面して旧宅があり、その横の細い通路奥、母屋の庭を撤去しての建築である。新居完成後に旧宅を解体し、一敷地とする計画である。

矩形のプランに軒深いシンプルな切妻屋根を載せ、2階を道路より北側奥に設けることによって正面外観は平屋のような端正な佇まいとなるよう図った。南端を入口とし、間口いっぱいに板塀を設けた外観は、植栽とも相まって、伸びやかな印象となっている。
敷地は道路より約1m高く、門扉から玄関までの高低差を、折れ曲がりながら木々の間を抜ける「露地」のように設えた。旧庭にあった石を景石として用いる等「市中の山居」といった趣である。
本体を敷地北いっぱいに寄せ、既存母屋との間にゆったりとした庭を設け、旧庭の木々を活かし新たに植栽を施す等、適度に向き合うよう図った。主室であるリビング、ダイニングは屋根勾配なりの桧板貼りの天井とし、庭への繋がり、木質、漆喰壁による心地よい緊張感をもった豊かな空間となっている。

寝室、水回りをコンパクトにまとめ、スムーズな動線等、将来にわたっても使い易く快適な住まいとなるよう配慮した。
和室は、壁、天井、襖を同一の土佐和紙の耳(端の薄く毛羽立っている部分)を残した重ね貼りとして、柔らかな光の優しい空気感に包まれている。

「通りに開かれた生活介護施設」

敷地は西新商店街にほど近い、商業、医療、住宅が混在する通りにある。
木造2階建て1階部分、かつて歯科クリニックであったフロアーを、生活介護事業所へと用途変更する計画である。東面を通りに面し、隣地3方を建物に囲われているものの、西奥庭には光が射し込み、室内に明るさと緑を届けている。
計画にあたっては、利用者が前向きに、安心して過ごせる「優しく、落ち着いた空間」であることと、街や通りに対して閉じるのではなく、「地域に緩やかに開かれた場」となることを主題とした。

平面計画は、小部屋を北側に並列して集約。多様な使い方に応じることができるよう、無駄無くシンプルで融通性のある空間となるよう図った。
東側の通りに面する前面部と、西側の奥庭双方に多種の植栽を施すことで、内部にあっては東西に視線が抜け、どこにいても四季折々の緑を感じることができるとともに、通りを歩く人々へも、ポケットパークのような街の風景となることを目指した。

アトリエは、一続きの空間ながら散漫とならないよう4つの場に分節している。天井を杉の無垢板貼りとするなど、優しい空気感の中、ストレス無く開放的でありながらも、それぞれが確かな居場所となるよう意図した。特にアトリエ2は、通りに面したガラス張りの作業場として、緑に囲われ、明るく、快適なワークスペースであると同時に、道行く人にも親しみを感じられる「街との接点」として機能するよう願った。

*生活介護事業所:
障がい者福祉サービスの一つで、常時介護が必要な障がい者に対して日中の生活支援や創作活動などを提供する福祉施設。
*ポタジェの仕事場:
「好きで得意で誰かの役に立つこと=仕事」と捉え、強みを生かした仕事で地域をつなぐ誇りある人材を育成することを目的として運営されている生活介護事業所。
本人の特性に応じた環境調整・訓練・意思決定支援で個々の可能性を拓き、形にする。

「庭屋一如」

敷地は市街からやや離れた閑静な住宅地、東側、南側を道路に面した角地である。
L型の敷地形状を余すことのないよう建物を北に寄せ、Z型のプランとし南を主庭とした。
深い庇の寄棟屋根を載せた外観は、木立の中に建つおおらかでてらい無く、嘗ての民家のような存在感のある佇まいとなるよう意図した。

玄関へは木立の合間のアプローチを抜けて至る。
屋根勾配なりの天井高をもつ主室であるLDKは、南側開口を天井いっぱいとし、深い軒、デッキ、室内に取り込むような植栽によって開放的でありながら、木質に包まれつつ移り行く自然を感じる、豊かで落ち着きのある空間となるよう図った。
内部と外部の主要な仕上げを、ほぼ同色同材の木質、左官仕上げとすることで、日々の暮らしにおける庭との緩やかな繋がりを求めた。

子供室、ライブラリーはLDKとの繋がりを重視し、将来的に柔軟な使い方が出来るプランとなっている。

Japan Brand Collection 2025 に 柳瀬真澄建築設計工房 が掲載されました。