A邸
様々な人が集まる活気に溢れた地区、地下鉄駅傍の雑然とした通りに面する。シンプルなヴォリュームと半透過スクリーンによる外観構成により、都市的でハイテックなイメージと、街やそこに住まう人にとって柔らかさを持ったデザインでありたいと考えた。
ファサードを覆うように吊り下げたスクリーンは、日本古来の簾のように内外を柔らかく仕切り、プライバシーを守ると同時に、移り変わる自然や環境を取り入れ、コントロールする。乳白ガラスは柔らかく拡散した光を内部に採り込み、ルーバーは穏やかな陰影をつくる。またシンプルながら内外部に多様な表情を見せている。
荷重は12φのロッドにより吊り下げ、風圧をV字に設けた20φのロッドによって受けている。
仕事をリタイアした夫妻のための住宅。設計にあたっての希望は「慎ましい家」。
内部は水回りを中心にLDK・寝室・和室を配し、端から端を見通す、全体として一繋がりの空間。
道路に沿った低い軒先のラインが、外観を決めている。