紫真殿 教学寺納骨堂 | その他

《2022年9月》 RC造4階建 / 敷地面積:320.31 ㎡ 延床面積:596.38 ㎡

施工 株式会社 緒方組
写真 Blitz studio


教学寺は紫雲山と号し、浄土真宗本願寺派を宗旨とする寺院である。
計画は、既存の第1納骨堂の隣地に、第2納骨堂及び庫裡を建築するものであり、1階にそれぞれの入口、納骨堂におけるホール、法要室を設け、3・4階が納骨堂である。
外観は、旧来の納骨堂のイメージではなく、箱型で極めてシンプルな形態として、なお納骨堂としての存在感を持つことが求められた。
正面に深い庇を設け、両袖をコンクリート打ち放しの壁、リン酸塩皮膜処理を施したスチールの梁と列柱によって構成し、礼拝の場への非日常の入口であると同時に、桧の板壁等 人を優しく迎える構えとなるよう意図した。
内部は、道路よりホール、納骨壇へと至る空間の流れが、人を外の世界より、故人を偲ぶ場へと次第に導くものであるよう注力した。
納骨堂は、列柱状の通路の西正面に須弥壇を設け、故人の遺骨を納める空間として、格調高く真の安らぎの場所となるように願った。


※矢印をクリックすると画像が現れます