《2018年2月》 木造2階建 / 敷地:570.27 ㎡ 延床:157.03 ㎡
施工 有限会社 筑羽工務店
写真 Blitz studio
【 第25回 佐賀市景観賞 】
【 第8回 佐賀の木・家賞 知事賞 】
・河畔公園と庭の緑を繋げる
佐賀平野の北部、多布施川が大きく蛇行する川辺は、水と緑の公園として美しく整備されている。敷地は、公園より道路と水路を挟んだ分譲地にあり、南を道路に面し、北方には公園の桜並木を間近に眺めることが出来る。
敷地中央に建物を配して、庭全体に緑を施し、公園、庭、住まい、道路が緩やかに繋がることによって、ここに住まう人の暮らしや、周辺環境がより豊かに広がるよう図った。
内部は、ダイニングの吹抜けを中心に東西に繋がり、南北に視線が抜けることによって、何処にいても庭や公園の自然を様々に感じることが出来る伸びやかな空間となっている。
道路より玄関へは、林の小路のようなアプローチを抜けて至る。
リビング・ダイニング前には広いデッキを設け、パーゴラ状の深い庇によって日照を調整している。
「ヌック」は、薪ストーブとベンチを設けた居心地のいいコーナーである。低い横長の窓は、桜並木、公園の緑を額縁のように切り取る。
モノクロームのシンプルな外観は、深い軒とパーゴラによる陰影が、建物に自然な表情を与えつつ、緑の良き背景として景色を引き立てるような佇まいとなっている。南道路に対しては、広く透かした木柵とすることで、庭の緑が道行く人にも心地良いものでありたいと願った。
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